電車男
主人公に対してこんなに感情移入したのは、久しぶりです。
2chの原作を映画化、と聞いたときには、
正直、いかにもイロモノ企画って感じだなあと思いました。
「意外と良いらしいよ」という評判を聞いても
半信半疑だったのですが、
観に行って良かった!
電車男役の山田孝之くんは、
ほんとにこんな人なのでは? と思わせるほど、
アキバ系オタクになりきってましたね。
殻に閉じこもっていた冒頭から、
少しずつ自分に自信を持って変わっていくところ、
でも純粋な部分はずぅっと持ち続けている感じが、
すごく伝わってきました。
リアル・エルメスに似ているという
エルメス役の中谷美紀さんも、
自分の意思はしっかり持ちながら、
世俗にまみれていない上品な感じが良かった。
オタクと美女のラブストーリーって、
どこか無理な展開があるんじゃないかと思ってましたが、
不器用ながらも相手を想う気持ちをたくさん持っている電車男に、
惹かれていくエルメスが無理なく描かれていたと思います。
「あ、バカ! そこで逃げるんじゃな~い」
「そこっ! そこでもうひと押しするんだよっ!」
なんて、めいっぱい応援してしまいましたw
誰かを好きになるのは苦しい、とへこみまくる電車男に、
胸がぎゅうんとなってもらい泣き。
あと、あのポストイットね(^^)
まさか『電車男』観て泣くとは思わなかったな~。
メディアミックスを意識したラストにはちょっと引きましたが、
そこは観なかったことにして(^^;
今んとこ、今年の邦画ベスト1です。
★★★★★