アイランド
細かいところに目をつぶる覚悟があるなら、
予想以上に楽しめる映画だと思う。
個人名ではなく、いまだに
“『アルマゲドン』 『パール・ハーバー』の監督”といった方が
通りが良いマイケル・ベイは、
私の嫌いな監督の一人であるが、
この映画に関しては、意外とイケる。
テーマがしっかりしていて、脚本が良いのと、
主演のユアン・マクレガー&スカーレット・ヨハンソンの演技が、
観客の共感を得られるだけの存在感を持って、
迫ってくるからだ。
「アクションシーンは派手だが、
そのシーンを見せたいためだけに、ストーリーがあるような映画で、
中身がない」というのが、
これまでに観たマイケル・ベイ作品の印象だった。
その“中身”が充実した結果、
監督お得意の派手なアクションが、
ストーリー上、必然性のある重要なシーンで炸裂し、
非常に見応えのあるものとなっている。
何だかんだいっても、
大金を注ぎ込んで、あれだけの映像が撮れるっていうのは、
他の監督には真似のできない、ひとつの才能でしょうね。
スター・ウォーズシリーズは1本も観ていないから、
「SWエピソード3」を観にいってもわかんない・・・
という人に、この夏オススメできる娯楽大作なら、
「宇宙戦争」よりも「アイランド」。
ラストはいかにも「ハリウッド的」で、
あまり好きじゃないんだけどね。
★★★★☆