欲望
体当たりでヒロインを演じた
板谷由夏の存在感がすべての映画。
原作は未読なので、
昭和50年代という時代設定を前提にしないと
理解できない部分もあった。
ヒロイン類子の行動はすごく共感できるのだけれど、
正巳はなぜああいう道を選んでしまったのか。
わかるようで、やっぱり本当のところはわからない。
ラストの朗読のシーン、
読み進むうちに気持ちが高ぶってきて
押さえられなくなる類子を見ながら、
私も大きく感情を揺さぶられた。
大森南朋を目当てに観に行ったのだが、
“既婚者の匂い”があまり感じられなくて残念。
★★★☆☆